2007年10月11日木曜日

07,10,11のReading

Creativity Mihaly Csikszentmihalyi

p1-p76

概略:
1 Setting The Stage
創造性がいかに人類の歴史上重要であり、人類の生物としての優位性を高めてきたか、また具体的な研究方法をどのように進めたか、本書の内容と前提部分について

2 The Creative Process

-Where is Creativity?

創造性は、個人の頭脳の中で偶発的に起こる物ではなく、これまでの歴史と知識の集積や、社会の文脈と関わりながら生まれるものだ。
つまりそこには、文化的に象徴的な規律を含むドメイン(場所?)があり、そして社会による承認がなければならない。

・創造性のシステムモデル
創造性が生まれるシステムには、3つの要素がある。Domain, Field, Personである。
ドメインの社会的、文化的な特定の場所であり、Fieldはそれぞれのドメインの中の人々やドメインの中での枝葉、そしてPersonは人間である。それぞれは深くかかわり合っているが、最終的にはこれらが内化される必要がある。それにはトレーニングが重要である。

-the Creative Personality

創造的な人とはどういう人なのか、実はそこにはなにも定型となる性格的特徴は無い。
強いてあげるならば、ここに10の相対する要素を含む人間の性質をあげているが、これらを併せ持つ複雑な人間、とでもいうべきだろう。
  1、身体的な力をコントロールできる
  2、スマートなようでナイーヴである(が、IQは関係がない)
  3、遊び好きで、仕事好き、責任感があって無責任
  4、想像力豊かでありながら現実的
  5、外向的で内向的
  6、謙虚で、プライドがある
  7、女性的で男性的
  8、反逆者で、保守的
  9、情熱的で客観的
  10、辛苦と喜びを知っている

感想

 創造性について、きちんと整理して考えられる。いくつか印象的だったのは、p8のAttention and CreativityでBC5のギリシャ(奴隷はいたが)、15Cのフィレンツエ、19Cのパリなど、人々が富と時間のあった栄えた都市のその時期に創造的なものがたくさん生まれたこと。”人々は毎日の生活に注意を払うため、創造的なものに注意をはらう余力が通常はない”とあるけれども、原初の時期はいうにおよばず19世紀でさえも現代と比べると人々の生活に要する時間はかなり長かったにちがいない。
そうすると、現代では創造にもっともっと注意を払える余裕があるはずで、加速度的に進歩が早まっているのと無関係ではないだろう。

また、1のところでインタビューに答えない理由についての様々な返答がそれぞれに個性的でとても面白かった。また研究の難しさが想像できた。
p10-11のところの、創造性の研究の重要性の部分もとても納得のいく説明。結局はこの研究が貧困や人口爆発の問題解決の糸口にもなりうるわけだから、決して贅沢な遊びの研究ではない。
p56の下のパラグラフで、抽象表現主義の反社会的なアーティストがだめになったようなアネクドートが出てくるが、ここに出てくる美大生がどれくらいいたのか興味が有る。また、ウォーホールの1団にその場所を奪われたとあるけれども、ウォーホールも消費文化への強烈な批判を作品に込めていたわけなので、歴史的には連続する同じ流れ(ドメイン)にあると思った。

疑問:p12の6行目、3Rsとは?

1 件のコメント:

Lea さんのコメント...

私はthe Creative Personalityの部分だけ読むことが出来ました。では後ほど授業で。