Post-Scarcity Prophet: Economist Paul Romer on growth, technological change, and an unlimited human future - Interview
A.概要と感想
New Growth Theoryに関するPaul Romerへのインタビュー記事。
聞き手は「Reason Foundation:Free Minds and Free Markets」http://www.reason.org
1. IdeasとThingsの区別
New Growth Theoryは世の中を「Ideas」と「Things」にわける。両者の違いは、Ideasは同時に多数の人々によって使われうるということ。(一方、Human capitalsはIdeasに似ているし、Ideasと相互関連してはいるが、人間のスキルは複製したり模写できるものではないので一点モノ、Human capitalsはIdeasではなくThingsに該当する。)
2. 市場(Market)と学問(Science)の相互関係
- Ideasを精錬し実際に適用するためには市場システムを利用することになり、その際Ideasに対するコントロール方法として特許や著作権などがある。しかし知的財産権として保護を受けなくても、それを秘密にしておくことによって利益を得ているものもある(コカコーラの製造方法など)。
- 両刃の剣、 知的財産権制度
- 市場と学問の両者は、実際には同じ問題をかかえ、同じ結果をだしてきた。両者の区別も大事だが、両者は相互作用すべきである。相互作用のための最もいい方法は人材の交換である。
3.技術発展・経済成長の理由:Better Institutions
- 技術発展・経済成長は Better Institutionsがあったから。これらInstitutionsは発見の組み合わせ、説得、採用、そして模倣からできた。いいInstitutionsがどこかで上手くいくと、他のところでそれを模倣する。
- 民主主義の意思決定システム、多数の自由
4. New Growth Theoryと独占
- Thingsについては、独占より自由競争がいい。市場を信頼すれば価格が決まり、すべてがうまくいく。しかし、Ideasの場合は、ある程度の独占が必要である。すべては「費用」と「利益」の比較衡量になる。
- しかしそのバランスをとることは難しい。一般ルールはない。「著作物の費用と利益」対「ヒトゲノムの費用と利益」を比較することはできない。それらはまったく異なるからである。そのためこれらの違いに対応できる答えを出せるInstitutionsを作らなければならない。
- 理工系の大学院生への支援:研究とキャリアとの交わり
5.今後のNew Growth Theory
- 既存の市場経済はIdeas経済とまったく異なるので、non-market institutions, science-like institutionsへの深い理解が必要である。
6.感想
アイデアといえば人的資源と結びつきやすいが、Human capitalsはIdeasではなくThingsに該当するというなど、IdeasとThingsの違いがの具体的な例で説明されていて分りやすかった。
「両刃の剣」知的財産権に関しては、そのバランスを取ることが難しく、ある程度の独占が必要であるとしても、各々の費用と利益を比較衡量して最適の均衡点を提示できる研究が必要であるとのことが興味深かった。たぶんそれは経済学だけの問題ではなく、法律や政策を含む遠大な問題であろう。
B。議論してみたいこと
1)IdeasがThingsとして具体化されるプロセスについて
2)Institution of marketとInstitution of scienceの交わる事例について
素人なので、まずはこれらの点について皆さんのご意見を聞きたいと思います。
2007年10月3日水曜日
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